昭和40年5月29日、横須賀開港100周年を祝う式典がこの日完成したばかりの横須賀市文化会館で行われた。横須賀港は幕末、フランス人技師・ヴェルニーの指導でこの地に製鉄所が造られたのが始まり。明治時代に入ると海軍の造船所となり軍関係の施設が次々と造られ、東洋一と呼ばれる軍港となった。開港100周年を記念して製鉄所の建設を指導した技師ヴェルニーの母国、フランスの艦船が横須賀を訪問。ふ頭で人々の出迎えを受けた。戦後、横須賀港は米国第7艦隊の基地に変貌。海上自衛隊の基地も置かれ戦略上重要な港となった。変転する歴史がよみがえる横須賀開港100年。