三菱UFJ信託銀行・酒井基成さんのドル円予想レンジは、156.80円~157.80円。先週末のドル円は、注目された米国4月PCE価格指数がおおむね市場予想通りの結果となる中、156円台半ばまで下落するも、買い戻され157円台を回復した。今週は米国5月ISM製造業景況指数を皮切りに、雇用統計まで米国の重要指標が発表されるとのこと。日中のドル円はレンジ内でのもみあいを想定している。注目ポイントは「ECB金融政策の見通し」。市場ではECBが利下げに踏み切るとの見方が大勢を占めている。会合の注目点は、6月以降の金融政策の方向性、特に政策金利変更のパスについてヒントがあるかどうかだという。その際のポイントは「ECBスタッフによる経済予測とのこと。今後のユーロ相場について、初回利下げがあってもユーロの下押し圧力は限定的とみている。クロス円ではユーロ円が底堅く推移することになる。