トランプ大統領は21日、ホワイトハウスで開いた記者会見で“中国が薬物の「フェンタニル」をメキシコやカナダへ運んでいる”としたうえで、就任初日に表明したメキシコとカナダに続き、中国から輸入される製品に“来月1日から10%の追加関税を課すことを検討している”と明らかにした。米国で社会問題にもなっているフェンタニルを巡って、“中国で製造された原料が使われている”と指摘される中、トランプ氏は中国側が十分な対応を行うまで10%の追加関税を課す考えを示していた。また記者会見では、中国に加えEU(ヨーロッパ連合)から輸入される製品に追加関税を課すことを検討していることも明らかにした。就任から2日目を迎えたトランプ大統領は、関税を交渉のカードに各国との間で抱えるさまざまな課題に対応していく姿勢を鮮明にしている。