きのうから台湾で始まった大規模な軍事演習。去年までは事前にリハーサルまで行っていたが、ことしはシナリオがなく、実戦さながらに行われている。同じくきょうから始まった年に1度の防空避難訓練。警報が出てから30分間、一般の人たちが屋外にいることは禁じられている。ことし5月に、台湾で頼清徳政権が発足して以来、中国は軍事的な圧力を強めている。中国による台湾侵攻の可能性に懸念が強まる中、今回、台湾国防部が力を入れているのが演習の宣伝工作。日本語など18の言語で演習を説明する動画を作り、内外に発信している。中国外務省・毛寧報道官は「武力で独立を企て統一を拒むいかなるたくらみも必ず失敗する」、東京大学・松田康博教授は「台湾の防衛に対して協力を得たい、協力的な姿勢を取ってもらいたい」とコメント。