中国軍が台湾を取り囲むように軍事演習を開始した。台湾の沿岸警備を担当する海巡署が中国海警局の船を追い払ったとしている。中国海警局は軍の動きと連携する形でパトロールを行うと発表していた。今回の軍事演習について中国外務省・毛寧報道官は夕方、外交問題ではないとしたうえで「台湾独立の勢力の挑発は必ず反撃に遭う」とした。中国軍はこれまでも軍事演習で台湾に圧力をかけてきた。挑発が増せば増すほど締めつけはきつくなるとしている。台湾・頼総統はSNSで「地域の平和と安定を破壊し、周辺の国々を武力で脅迫し続けるものだ」と非難した。またアメリカ国務省・ミラー報道官も声明を発表し、年に一度の定例演説に対して「中国が軍事的な挑発を行うことに正当な理由はなく、事態が悪化するおそれがある」として、懸念を表明。さらに石破総理大臣は「我が国はこの状況を注視している」とコメントした。