中国で開催中の全国人民代表大会で李強首相が毛沢東時代に行われた治安政策の「楓橋経験」を新時代の政策として堅持・発展させるべきと演説して話題となっている。楓橋経験は1960年代に住民同士を監視させて治安維持にあたらせるというもので、この相互監視が行き過ぎた結果数千万人が犠牲になった文化大革命に発展したとの指摘もされている。専門家は「共産党は中国社会をコントロールするために人民を抑え、100%監視されている社会を目指している」、「若者は自由主義や経済発展を知っているため無理矢理に実現しようとすれば中国社会に大きな混乱が生まれる」など分析した。