中西部太平洋での大型のクロマグロの漁獲枠を1.5倍に増やすことが決まったことを受けて水産庁は来シーズンの配分案を示し関係するすべての都道府県で今シーズンより多く漁獲できる見通し。今月まで開かれた太平洋でのクロマグロの資源管理を話し合う国際会議で日本の近海を含む中西部太平洋での大型のクロマグロの漁獲枠について来シーズンはこれまでの1.5倍に増やすことで合意した。これを受けて水産庁はきょう来シーズンの漁獲枠の配分案を示した。それによると国の管理となっている大型のクロマグロの沖合漁業では来シーズンは5304トンと今シーズンより870トン、率にして19%増やす。また都道府県ごとの沿岸漁業では合わせて2816トンと今シーズンより1070トン、率にして61%増やす。具体的には青森県は685トン、北海道は446トン、沖縄県は236トン、長崎県は234トンなどとなり関係する39の都道府県で今シーズンよりも増えることになる。この配分案は今月中に最終的に決定される見通し。