午前4時30分の振鈴で、永平寺の1日が始まる。午前4時40分、洗面。威儀即仏法は、洗面にも見られる。すべて仏法に従って、目も鼻も、耳も口のあたりもすっかり洗ってきれいにする。この際、水を無駄遣いしてはならない。修行のための洗面である。700年余、この作法は、道具が変わっただけで、道元禅師が定められた通りに行われている。午前5時、更点。午前5時~5時40分、暁天坐禅。 目は半眼に開き、1メートル先方を見る。警策は、妄想や睡魔におそわれたときに、仏に代わって打つ。妄想にとらわれると、身体が前に傾くという。午前5時40分~6時50分、法堂での朝課諷経。導師が入堂し、観音経をあげる。150人の諷経は、声が重なり合い、美しいハーモニーを生む。次に、般若心経をあげる。室温は、マイナス10度だ。
午前7時~8時、朝粥行鉢。ほうを打ってから食べ始めるまでの約15分間、6種類の偈や経を唱える。道元は食べることを重要視し、食事の作法を重要な修行と考えた。食べ物も眠りも最小限にして、修行にはげむ。午前8時、廻廊掃除。1日のうちこの時だけは、音を立ててもいい。全山900メートルの廻廊を15分で掃除する。ここでエネルギーを発散して、再び静かな修行に入る。光世さんは、東北大学大学院を卒業し、4年間、高校で物理学を教えていた。誠一さんは、精密機械の会社に5年間勤務した経験を持っている。
午前7時~8時、朝粥行鉢。ほうを打ってから食べ始めるまでの約15分間、6種類の偈や経を唱える。道元は食べることを重要視し、食事の作法を重要な修行と考えた。食べ物も眠りも最小限にして、修行にはげむ。午前8時、廻廊掃除。1日のうちこの時だけは、音を立ててもいい。全山900メートルの廻廊を15分で掃除する。ここでエネルギーを発散して、再び静かな修行に入る。光世さんは、東北大学大学院を卒業し、4年間、高校で物理学を教えていた。誠一さんは、精密機械の会社に5年間勤務した経験を持っている。
住所: 福井県吉田郡永平寺町志比5-15