番組の視聴者である母親から「16歳の息子がいる。高校にも行かず去年から、ひきこもっている。あらゆるところに相談したが、話を聞くだけで何も解決しない。限界。」と手紙を寄せた。ひきこもっている人は全国では140万人を超えるとされている。親たちの中には思ったような支援が受けられず孤独を抱えている人も多くいる。投稿を寄せてくれた母親は介護施設の職員として働きながら16歳の息子と2人で暮らしている。息子がひきこもったのは去年9月、中学3年生のときだった。息子はそのあとも学校に行かず部屋に閉じこもるようになった。女性は学校のほか児童相談所や自治体の窓口などあらゆるところに相談したが、どこでも具体的なアドバイスが得られなかった。ひきこもりの家族への支援の受け皿が十分とは言えない中、10年間ひきこもっていた30代の息子が立ち直ったという男性がいる。息子は大学交流会などで学び実践した。返事がなくてもドアの前で毎日あいさつする。息子が好きなお菓子をさりげなく冷蔵庫に入れておく。家の片づけの際に手伝ってほしいと頼る。笑い声が部屋に響くようにも心がけた。これまでひきこもりの解消という目標にとらわれすぎていたと話していたが、それよりも大事なのは家族といい関係を築き、家を明るくすることだと気付いた。息子は先月、就職し、住むところも決めたと言い残し家から出て行った。プレッシャーになるかもしれないと大げさに喜ぶことはしなかった。投稿を寄せてくれた母やはその後、保健所の精神保健福祉相談員とつながり、悩みを打ち明けてアドバイスを求めることができたという。その様子や小林さんが参加した交流会については来年1月13日放送のラジオ特番、わが家の“こもりびと”〜ひきこもり家族会〜で詳しく伝える。番組では家族の方からのメッセージを募集している。