東京・江東区にある日本科学未来館は、今月18日から世界初の取り組みが始まった。館長の浅川智恵子さんは全盲の研究者。浅川智恵子さんが開発中のAIスーツケースは、歩行者や障害物を回避しながら視覚障害者を安全に誘導する自立型誘導ロボット。スマホの専用アプリで目的地を設定するとナビがスタートする。速度はハンドルについているボタンで調整し、毎秒50センチから1メートルまで選択できる。LiDARはレーザーで周囲の壁、障害物までの距離を正確に測り大まかな形も把握する。LiDARと三面カメラからの情報をもとにスーツケース内のコンピューターによって安全に移動できるルートを導き出している。エレベーターの乗り降りも的確に判断する。浅川智恵子さんは、誰も取り残さない社会が実現できると信じているなどと話した。