きのう都内で講演したのはTSMCの脱炭素戦略の責任者。電力・水を大量消費する半導体の製造プロセスをめぐり語ったのは「台湾は世界最高の製造能力を持つが、資源の無駄遣いも多い。われわれは省エネルギーと炭素削減・水資源の管理に焦点を当てている」。曽氏は2040年までに世界で再生可能エネルギーの利用を100%にする目標を改めて強調した。半導体の製造プロセスでは温室効果ガスの排出も課題で、TSMCは日本を含む拠点で再生可能エネルギーの電力確保を進めている。この他曽氏は、製造に必要な水の60%以上を再生水に切り替える方針を示し、「生産拠点周辺の環境対策に本腰を入れる」と訴えた。