きのう、東京・有楽町駅前に人だかりが出来ていた。そこへ東京都知事選挙に出馬した広島県安芸高田市の前市長・石丸伸二氏。すると何台ものカメラがその姿を追いかけていた。石丸氏は「東京都知事になった暁には、なんとしても100億円を確保し、それを教育分野に投資する、これをきょう、ここに東京都の皆様にお約束する」と訴えた。声を張り上げる、その瞬間も撮影するスタッフ。実はこれ、SNS用の写真や動画を撮る石丸氏の撮影部隊で、演説後は周辺を練り歩き、支持を訴えていた。記者が「特に訴えたい、取り込みたいみたいな層、訴えたいこととか改めて伺いたい」と石丸氏に聞くと「全部。欲張りなんで。若い人から高齢者まで、全員を今回の選挙に巻き込みたいなと思う。」と答えた。同じ日、池袋駅前には、元航空幕僚長、田母神俊雄氏の姿があった。日ざしが照りつける中、スーツにネクタイという装いで、応援に駆けつけたのは、タレントのデヴィ夫人だった。田母神氏は「教科書なんかは、やっぱり日本人が自信と誇りを持てるものに直さなければいけない。教育を正常化して、自信と誇りを持った日本人を育てるということを頑張っていきたい」と訴えた。保守の受け皿を目指す田母神氏は保守層を意識した教育政策などを訴えている。演説のあとは「バイデン大統領よりはずっと若い!」と叫びながら池袋の通りを足早に進んだが、スタッフから「もう少しゆっくり」と言われ、速度を緩めて手を振り、支持を訴えた。合わせて56人が立候補している東京都知事選。次の東京のリーダーは誰になるのか、来月7日の投開票日まで戦いは続く。
住所: 東京都豊島区