都心から30分のところにある流山おおたかの森は駅を中心に住宅地が広がっている。元は田畑や林が多い地域だったが20年前から宅地開発が進められた。比較的安い住宅価格で市が手厚い子育て支援策を打ち出すと共働きの若い世代が移住した。現在市の人口の3割は30~40代の子育て世代。8年前都内の賃貸マンションから戸建てに移住した峰松拓毅さんは4歳の長男と小学生の長女の子育て真っ只中です。移住人気がピークを迎え課題も出てきている。学校では子どもの受け入れが限界に。1学年9クラスという小学校もある。市は3年間で5つの小中学校を新たに建設し頻繁に学区の見直しが行われるようになった。峰松さんは長男は学区が変わり長女とは違う学校になることに疑問を感じたといいます。地域の課題に目を向けるようになり峰松さんはSNSを活用したグループを立ち上げた。他の保護者から子どもたちの安全に関する懸念があがった。毎朝1700人が一斉に登校する通学路の危険箇所をアンケートを行うと様々な声が寄せられた。移住者が多く繋がりが薄かった保護者たちが共通する課題に向き合う中で連帯が深まっていった。グループとして行政に要望を行った結果、歩行者の青信号を長くしたり道路標示を増やすことにつながった。グループの参加者は1000人規模に拡大した。今後も地域をより住みよくしていきたい考えです。