為替相場の見通しについて、門田真一郎さんの予想レンジは153.70円~158.90円とし、きょうのトランプ氏の就任演説。特に関税を含むところにどういった発言をするかで、上下に振らされる可能性があると解説。さらに、注目ポイントを「円安リスクの継続」とし、昨年末以降のドル高、アメリカ金利上昇にも関わらず、ドル円は円の底堅さが続いていた。先週は日銀の利上げ観測の高まり、アメリカのコアCPI(消費者物価指数)の下振れを受け一時155円台まで円高ドル安が進む形になっている。円安の再燃リスクに注意が必要と考えており、トランプ政権によるドル高、日米金融政策の方向性、日本からの資本流出の3点に注目してる。トランプ政権によるドル高は、アメリカの財務長官候補・ベッセント氏が「10%の世界一律関税をすると4%程度のドル高になるのでは」と述べていた。日本の10%関税でいうと、11%程度の円安圧力。一部、折込済みといえ、対米の貿易黒字が大きい日本は影響が大きくなりやすい。日米制作の金利差は、アメリカはタカ派的な政策面が目立っている。日本は利上げも慎重に進めてる。アメリカのCPIに安心感を持ちながらも関税等もあるので利下げの回数も1回にとどまるとみてる。日本からの資本流出は、NISAが10兆円強の円売り。フローが続くとなれば、円売り圧力になりやすいなどと解説した。