ドイツ・マイヤーベルフト造船所で建造中なのが、郵船クルーズの「飛鳥III」。新たな造船は34年ぶりのこと。完成すれば、日本最大のクルーズ船となり、来年夏の就航を予定している。「にっぽん丸」を運航する商船三井クルーズも今年、34年ぶりの新たな船「ミツイオーシャンフジ」の就航を予定。その後も複数の船を市場に投入する計画。オリエンタルランドが建造するクルーズ船も日本船籍となる予定で、現在2隻の国内のクルーズ船が、今後数年で、3倍以上に増える見通し。投資が相次ぐ背景にあるのが、世界的なクルーズ市場の急回復。旅客数は去年、コロナ前を上回り、今後も拡大が見込まれる。旅行代理店大手、JTB・中島は、こうした日本船が増えることで客層が広がるきっかけになると見ている。外国船には旅程の中で必ず日本国外へ寄港しなければならないという規制がかけられている。ルートに台湾などを組み込むためどうしても乗船期間が長くなってしまう。クルーズ船を受け入れる港側も、クルーズ市場の拡大に期待を寄せる。静岡県清水港ではことし、クルーズ船の増加を見越して、岸壁を改修。大型船が2隻、同時に寄港できるようにした。
住所: 静岡県静岡市清水区
URL: http://www.portofshimizu.com/
URL: http://www.portofshimizu.com/