渋谷区の玉川上水旧水路緑道は老朽化が進んでいるため区が再整備の計画を進めているが住民の一部から事業費が高額だなどとして見直しを求める声が上がっている。きょう現地を訪れた長谷部区長は住民への説明を続けていく考えを示した。緑道の一角に設置されているのは再整備計画をPRする施設では計画の経緯や内容を説明するパネルなどが展示されている。あすのオープンを前に長谷部区長が視察し計画の必要性を強調した。渋谷区が再整備を計画している玉川上水旧水路緑道は笹塚から代々木にかけてのおよそ2.6キロの都市公園。整備からおよそ40年が経過し老朽化が進んでいる。関連予算の一部はすでに区議会で可決されて8月から工事が始まった。計画では現状の樹木をなるべく残しつつテラゾと呼ばれる舗装材を使ったデザイン性の高い歩道、さらに大型のベンチやイベントを開催できる広場などを設置、事業費はおよそ113億円と見込まれている。区の計画に対し近隣住民の一部からは見直しを求める声が上がっている。住民団体の代表、高尾典子は事業費を大幅に圧縮するよう求めて署名活動を行っていてこれまでにおよそ800人分が集まっているという。高尾は路面を舗装材で覆うことで自然を生かした緑道のよさが失われることや地域外からも多くの人が集まるようになることなどを懸念している。