来月1日から職場での熱中症対策が企業に義務化されるのを前に愛知労働局はきょう、最新の熱中症対策が取り入れられている名古屋市内の高層ビルの工事現場を視察した。作業にあたる人の熱中症リスクをAI(人工知能)が判定するカメラや、ヘルメットに取り付けて熱などを検知するセンサーが導入されていて、会社の担当者から機能などについて説明を受けた。今回、対策が義務化された背景には職場で熱中症で亡くなる人が多いことがあり、厚生労働省によると、初期症状があるのに放置されたり、対応が遅れたりして死亡するケースが大半だという。小林洋子局長は「有効な措置を多くの事業者が導入するよう、愛知労働局としても普及啓発を図っていきたい」とコメントした。