しびれ・歩行困難の原因が分からず血液検査でビタミンB12を調べると正常。血清銅は血液中の銅の量のことで基準は70~130、女性は43と著しく低下していた。銅はレバーやナッツ類などに多く含まれるミネラル。鉄分を運びヘモグロビンの合成や神経伝達物質の生産を助ける役割を担っている。その血清銅は低下していた。銅欠乏性ミエロパチーは体内のエネルギーを作る神経の機能維持に関わる酵素が十分に働くことができなくなることで脊髄神経系に障害が起こり手足の感覚異常や歩行障害が現れる病気。医師は普段の自炊状況を聞き驚きの食生活を知る。単純計算で年間7300個以上の牡蠣を食べたことになる。牡蠣の過剰摂取を聞き医師は銅が不足している原因は亜鉛の過剰摂取だと告げる。牡蠣には亜鉛が豊富に含まれている。亜鉛は細胞の生成を促し傷を直すなど免疫機能を維持する役割があるが、取りすぎると銅欠乏が起こる。彼女は摂取目安の8倍以上をとっていた。しかも5品しか食べない食生活を5根rん以上続けていた。