自然災害から命を守るため、AIを活用した対策が進められている。AIが自動的に火災を発見・通報してくれるシステムを実際に導入した町を取材した。茨城県大洗町の街の中心にある消防本部には街を見渡せる塔が立っている。ここにAIカメラが備え付けられている。大洗町ではここ10年の間に深夜帯に無人の家から出火し、付近の住宅に延焼する火災が2件発生している。AIカメラから100mほど離れた駐車場でスモークマシンを炊くと、煙を検知した。夜間の実験でも煙を検知することが確認できた。去年1月の能登半島地震では、輪島市で大規模な火災が発生した。大津波警報が出されていて住民が避難し、火災の発見が遅れた可能性が指摘されている。