暗闇の中に走る青い光の筋が照らし出したのは「ラピュタの壁」と呼ばれる観光名所の山の壁面。きょう、国定公園に指定されている鋸山がある千葉・富津市に向かった。鋸山の見どころは“地獄のぞき”。市は夜の観光の目玉になるよう、約350万円かけて通称「ラピュタの壁」と呼ばれる石切場の跡地に18日からライトアップを開始した。SNSでは「山の動物や鳥が怖がる」「ケバケバしいライトで静かな夜を味わう権利を奪っている」「明らかな光害」など批判の声が相次ぎ、ライトアップは一時中止になる事態に追い込まれた。環境省の光害対策ガイドラインでは「夜空に向けたサーチライトの使用は夜空の明るさへの影響が大きく避けるべきである」と記されている。「ラピュタの壁」がある山には約1.5km離れた港の方面からサーチライトを照射し、崖下からライト6台で壁面を照らしている。近隣住民からは「あまり影響はない」「そんな強烈ではない。できればいろんな人に来てもらい、にぎやかになるのは良いのでは」という声が聞かれた。富津市は機器の調整と必要な確認を改めて行い、23日からライトアップを再開した。地元のカフェからは観光客のにぎわいに期待したいとの声が上がっていた。富津市は取材に対し「ライトアップは日没~午後9時で深夜帯の照射は行っていない。遮蔽物のない夜空へ直接照射はせず、光が上空に拡散しないよう方向・角度を制御している」としている。
