完全自動運転を目指す日本のスタートアップ、チューリングは、NTTドコモグループとタッグを組んで新たな自動運転システムを開発した。大手企業と連携することで先行する米国のテスラに追随したい考え。生成AIの開発には大量のGPU(画像処理半導体)を必要とする。開発業者の多くはそのGPUを搭載したスパコンを持つグーグルやマイクロソフトなどに利用料を払って、生成AIを開発するが、チューリングはNTTドコモグループと共同で、米国エヌビディアのGPUを調達しスパコンを独自に構築。自動運転に必要なデータだけを集中的に計算させ、エンドトゥエンドと呼ばれる映像認識から運転制御までの一連の自動運転モデルを開発した。来年には、都内の道路を30分以上完全自動運転で走行するシステムを構築するとしているが課題もある。先行する米国のテスラは、自動運転のための走行データを10万時間以上集めているとされている。対するチューリングは現在のところ、まだおよそ3500時間。来年までに4万時間を目指すとしている。NTTグループだが、自動運転のソフトウェアの開発でトヨタ自動車と近く提携を発表する。自動運転をめぐる企業の連携はますます活発になりそう。