神奈川県のイベント会場で行われていたのはついついやってしまったうっかりエピソードの披露。集まっているのは日頃不注意によるミスを起こしがちな人たち。そうしたミスをうっかりと呼びみんなで楽しく共有しようといううっかり女子会。代表の雨野千晴さんは37歳のときADHDの不注意優勢型と診断された。やりたいことが次々と頭に浮かび注意が散漫になってしまう。部屋はすぐ散らかり気味に。うっかり物もよく無くす。かつては自らのミスに追い詰められていた時期もあったという。小学校の教員として働いていたころ子どもに渡す大事な書類を間違えたり、集めた給食費の計算が合わないなどミスを繰り返すようになった。工夫で乗り越えたいと首から大きなポーチを下げて大事なものをなくさないようにした。そして勇気を出してADHDを周囲に打ち明け困ったときには助けてほしいとお願いした。同僚が事務処理を手伝ってくれたり、子どもたちが落とし物を届けてくれたりなどサポートしてくれるようになった。自分と同じように悩む人を支えたいと雨野さんはSNSでうっかり女子会というグループを運営している。現在の会員は300人以上。障害のあるなしは関係なくうっかりが多いと思う女性が参加している。料理の焦がし具合を自慢しあう焦げ部ができるなど楽しく共有し、みんなで優しく受け止めフォローし合う。先月下旬雨野さんはうっかり女子会のイベントを開いた。イベントではワークショップや出し物などやりたいことは何でもできる。参加者にとっては挑戦の場にもなっている。発達障害と診断されている添田久美子さんは幼い頃から手先が不器用だった。それでも大好きなのが新聞を使ったバッグ作り。ワークショップで自分なりの楽しみ方を伝える。雨野さんはバンド演奏を披露。自作の歌詞でうっかり女子を勇気づけた。国立精神・神経医療研究センターの高橋長秀医師は、ADHDは家庭や職場など様々な場面で生活に支障をきたすような困難がみられる一方で困難さの程度に幅がありグレーゾーンの人も多い、今回の女子会のように診断の生むに関わらず悩みを共有し前向きにとらえる場が大切とする。
