石破総理大臣は南米で行われた国際会議への出席を終え、まもなく帰国の途につく。バイデン米大統領と初会談し、日本、米国、韓国の安全保障の枠組みを制度化し、トランプ政権にも引き継いでもらうよう道筋を付けた。さらに、中国の習近平国家主席とも初めて会談し、総理自身の将来的な訪中も視野に意思疎通の強化で一致した。トランプ政権では、インド太平洋地域の防衛力が相対的に下がることを念頭に英国、イタリアと3カ国での首脳会談も初めて行った。今回はトランプ氏との面会を断念して帰国するが、就任直後の来年2月にも訪米を模索する。総理補佐官をまずは米国に派遣するなど、トランプ政権発足に向けて入念に準備を続ける。