天皇陛下はきょう、65歳の誕生日を迎えられ、皇居では祝賀行事が行われた。陛下は「寒さの厳しい中、誕生日にこのように来ていただき、祝っていただくことを有り難く思います。全国各地の皆さん一人一人にとって、穏やかな春が訪れるよう願っております」と述べられた。一般参賀は午前中に3回行われ、両陛下は、愛子さま、秋篠宮ご夫妻、佳子さまと共に祝福に応えられた。陛下は、各地の大雪被害について「皆さんの御苦労もいかばかりかと思います」と案じる思いを示し、ご家族そろって笑顔で手を振られた。午後にはお祝いの記帳も受け付けられ、きょう1日で2万3000人あまりが皇居を訪れた。午後には、宮殿で5年ぶりに飲食を伴う「宴会の儀」が行われた。陛下は皇后さまや愛子さまなど皇族方と共にテーブルにつき、石破首相らの祝福に「誠にうれしく思います」と述べ、日本酒の盃を挙げ、乾杯された。また、民族衣装に身を包んだ各国の駐日大使などからもお祝いの挨拶を受けたほか、夕方には、両陛下そろって赤坂御用地を訪れ、上皇ご夫妻に挨拶をされた。秋篠宮家の長男・悠仁さまも、両陛下と愛子さまへの挨拶のため、皇居を訪問された。