週明けから各地で販売が加速された備蓄米。22年産の”古古米”を求めてイオン大阪ドームシティ店(大阪市西区)にはきのう、約10000人が詰めかけた。ユニディラゾーナ川崎店(川崎駅)の売り場に並んでいたのは、ほとんどが2kgで2500円を超える銘柄米。きのう発表されたのが、先月19日から25日に全国のスーパーで販売されたコメの5kgあたりの平均価格。4260円と、前の週より25円安くなった。3週間ぶりの値下がりも、去年同時期の約2倍。内田米店・内田幸男代表によると、玄米の仕入れ価格が徐々に下がっているという。きのう、参議院予算委員会でこれまでの対応について問われた小泉農林水産大臣は「今まで見立てを誤ったことも事実なんです」と述べた。石破総理大臣は新たに自身をトップとするコメの安定供給などに関する関係閣僚会議を今週中に立ち上げることを表明した。中小のスーパーや町のコメ店向けの随意契約について農水省はきのう、午後5時で申し込みの受け付けを一時休止。受け付けを始めた先週金曜日以降では、約1450件の応募があったと明らかにした。21年産の”古古古米”をめぐっては、富山県米穀小売商業組合担当者は「10t以上買わなきゃいけないのは小さなお米店には厳しい」と話す。単独で申し込むにはハードルが高いことから、組合が窓口となって随意契約に申し込む動きがあるという。