国民的アニメ「ドラえもん」で長く主人公ドラえもんの声を担当した声優の大山のぶ代さんが先月29日に、老衰のため亡くなっていたことが分かった。1979年のテレビアニメのスタートから26年間にわたって担当したドラえもん。誰もが一度は聞いたことがある特徴的なドラえもんの声は子供たちだけでなく多くの人に愛されてきた。「ドラえもん」以外でも「サザエさん」では初代磯野カツオの声を担当していた。2001年には直腸がんであることが分かった大山さんは夫で俳優の砂川啓介とともに闘病生活を乗り越えた。がんの闘病中も「ドラえもん」の仕事だけは続けていた。しかしこの4年後の2005年にドラえもんの声優を降板。更に、2008年には脳梗塞、2012年にはアルツハイマー病を発症するなど徐々に表舞台に姿を見せる機会は減っていった。今年に入り体調を崩すことが多くなり入退院を繰り返しており、90歳でこの世を去った。アルツハイマー病を発症後も声優の仕事を続けていた大山のぶ代。