神戸港にあるコンテナを調査。オランダ・ロッテルダム港から運ばれてきたコンテナに積まれていたのはユリの球根。世界に流通する球根の9割はオランダ産。約200年前、オランダ船の医師として働いていたシーボルトが日本原産のユリをオランダに持ち帰りオランダのユリの栽培と育種に大きな影響を与えた。現在オランダで改良や発展した日本ルーツのユリが日本へ逆輸入されている。日本で流通するユリの球根のおよそ7割がオランダ産。神戸港はユリの球根の輸入量が全国一位。神戸港近くの冷蔵倉庫で-1.5℃の温度で休眠状態で保管される。土や土の付いた植物は病害虫などの侵入を防ぐため日本への持ち込みが禁止されているため、コケ類から作られた水分保持に優れた園芸資材・ピートモスを土の代わりに使用している。
