ミャンマーでは3年前のクーデター以降、若者たちが国を出る動きが加速し、中でも技能実習の制度を利用して日本で働くことが人気。その条件となる日本語能力試験には去年7月に東南アジア最多の9万人が受験した。ミャンマーの最大都市ヤンゴンの人材紹介会社では秋から福井県内で働く実習生12人に福井での生活などを知ってもらう研修「福井クラス」が開かれた。クラスでは東尋坊や永平寺といった県内の観光地を紹介し、地図で場所を確認するなど文化や歴史を学んだ。実習生は「福井県で働くことを楽しみに待っています」と話した。職員は「福井に行きたいという気持ちを持って勉強してくれていると感じた。サービス業・小売り・介護の世界でミャンマーの人は力を発揮できるだろうと思っている」と話した。「福井クラス」は今年8月まで月2回開かれ、実習生たちは日本の食材で作れるミャンマー料理の紹介や、介護施設で高齢者が使う福井の方言などについて学ぶ。