霧島市福山町の黒酢は温暖な気候と豊富な地下水を生かし、屋外につぼを並べる伝統的な製法で造られ、比較的気温が安定する春・秋に仕込みが行われる。福山町では8社が黒酢を作っており、このうち10箇所の「つぼ畑」で約5万2,000個のつぼを持つ醸造会社では、先月始めから秋の仕込みが始まっている。仕込みは職人が4人1組になって行われ、麹・蒸したコメ・地下水をつぼの中に入れてかき混ぜる。最後に雑菌が増えるのを防ぐため、熟練の職人が表面を覆うように麹をかけてフタをしていった。黒酢の秋の仕込みは今月末まで行われる。