天皇皇后両陛下はきょう、本年度の文化勲章受賞をした元プロ野球選手の王貞治さんなどを宮殿に招き茶会を催された。午後2時半過ぎ、受賞者らが待つ部屋に姿を見せられた両陛下。雅子さまはベージュのスーツにパールのネックレス。続いて秋篠宮ご夫妻、そして淡いピンクの装いの愛子さま、ベールオレンジの装いの佳子さまが参られた。茶会には文化勲章を受賞した王貞治さんやファッションデザイナーのコシノジュンコさん、文化功労者の合わせて28人が招かれた。陛下は「みなさんが努力を重ね、学術・文化・芸術・スポーツの分野で大きな成果を収められたことを誠に喜ばしく思います。今後ともそれぞれの分野の発展のために力を尽くされますよう願っております。」と述べられた。続いて両陛下は食事を交えて歓談し、受賞者らを祝福された。幼い頃から野球に関心を寄せる陛下が“ドジャースも”とワールドシリーズ連覇に触れられると王さんは「大谷くんのおかげで野球が盛り上がっている。我々のときは差があったがさすがのアメリカの人たちも認めざるを得ない。」などと応じ、野球談義に花を咲かせた。佳子さまはベテラン声優の野沢雅子さんに「何年目になりますか」とキャリアを尋ねるなど身振り手振りを交えながら和やかに懇談された。これに先立ち午前11時半過ぎ、都内のホテルで行われたのが文化功労者の顕彰式だ。劇作家の野田秀樹さんをはじめ「ドラゴンボール」の孫悟空役などで半世紀以上にわたりアニメ文化を支えてきた野沢雅子さんが声優として初めて文化功労者に選ばれた。また顕彰式には漫画家の竹宮惠子さん、建築家の坂茂さんら21人が出席した。
