熊本県内では家屋の倒壊などによる直接死が50人、218人が災害関連死だった。災害関連死を引き起こす一つが避難所や車中泊で起きるエコノミークラス症候群だ。熊本地震では度重なる地震やプライバシー確保から車中泊が多数見られた。しかし、新潟県中越地震の教訓を生かすことでエコノミークラス症候群による死者は1人だとされている。亡くなったのは多くが70代以上の既往症のある高齢者で、その4割近くが自宅で亡くなっていた。医療支援の手が届かなかったと考えられている。平時に近い生活を行うことが健康障害を防止するためには重要だ。自宅で避難する人は医療支援が届きにくいので注意が必要だ。