自らを「関税男」と呼ぶ。7日に日米首脳会談が行われる予定だが石破総理大臣はこの関税男にどう向き合うのか。アメリカメディアの見出しには”貿易戦争の懸念”が踊るが引き金を引いた張本人はそんな批判を気にもとめていないようだ。現地4日に発効する新たな”関税措置”。これまで関税がかからなかったカナダとメキシコには新たに25%の関税、中国には10%の追加関税を課すことを決めている。理由にあげられているのは不法移民や合成麻薬の問題である。トランプ大統領は「合成麻薬フェンタニルが中国からカナダやメキシコを経由して流入している」と主張。関税を武器に合成麻薬や不法移民の対策をとるよう迫っている。それに対しカナダもアメリカ製品に25%の関税を課すと発表した。メキシコも対抗措置を検討していて、アメリカ産の生鮮食品や鉄鋼などに5%~20%の関税をかける方針だと見られる。報復合戦のように見られるがトランプ大統領は「受けて立つ」と強気の姿勢である。ニューヨークにあるレストランではカナダのメープルシロップを使っているが価格が上がればパンケーキ値上げも検討せざるを得ないという。他にもアボカドの9割はメキシコから輸入しているとのこと。さらに自動車の町で知られるミシガン州・デトロイトでは物流倉庫にカナダ製の自動車部品がずらりと並んでいた。影響は現地工場を置く日本メーカーにも波及する恐れもあるという。国会では首脳会談への質問が石破総理に相次いだ。