国会で審議されている新年度予算案。自民党は、再び修正する方針を立憲民主党に伝えた。高額療養費制度の見直しで、政府が方針転換したことを踏まえた対応。自民党と立憲民主党は、国会対策委員長が会談。自民党は、高額療養費制度の負担上限額の引き上げ見送りで、約100億円の費用が追加で生じるのを踏まえ、新年度予算案を再び修正する方針を伝えた。一方、立憲民主党は「今回の政府の対応をただす必要がある」として、衆議院予算委員会の集中審議をあさって開くよう求めたが、自民党は参議院で予算審議中だとして難色を示した。自民党・坂本国対委員長は「修正したうえで、衆院に返ってきて、本会議で質疑、討論をやってほしい」、立憲民主党・笠国対委員長は「余りにも二転三転。これまでの迷走は大井に問題有」と述べた。会談後も断続的に電話などで協議した結果、あさっての午後、石破総理大臣らに出席を求め、委員会で審議を行う方向で調整を進めていくことで大筋で一致した。また会談で、自民党は年金制度改革の関連法案について「精査すべき論点がある」として、「今の国会での政府による法案提出のめどとなっている今週14日までに対応を決めるのは難しい」という認識を伝えた。