第二次世界大戦が終結すると、当時旧ソ連は日本人の兵士を捕虜にし約1マン4000人がモンゴルに送られた。待っていたのは過酷な労働で約1700人が亡くなった。チョグソムジャブさんは日本人抑留者の収容所で看守を務めていた。抑留者たちの冬の生活は過酷で、抑留者たちは「寒い」という言葉を繰り返していたという。寒さで亡くなる人もいた。さらに、いつ日本に帰国できるのかよく尋ねられたという。1947年には抑留者を旧ソ連との国境まで送り届けたが、その後どうなったのか分からないという。陛下はモンゴル出発前の会見で、故郷から遠く離れた地で亡くなられた方々を慰霊し、そのご苦労に思いを致したいと話されていた。