本日のゲストは役所広司さん。前日の打ち合わせでは役所さんの名前のイントネーションが問題になっていたと大吉が明かした。ドラマ「VIVANT」で共演した堺雅人さんは、役所さんに比べると自分は半人前だと話した。VIVANTは今年、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を獲得した。その映画が「PERFECT DAYS」。公共トイレの清掃員の日常を描いた作品。さらに、声優としても窓ぎわのトットちゃんに出演した。また、竹野内豊さんは役所さんについて、フランクで気さくな親戚のお兄さんのような存在だと話している。
ドラマ「VIVANT」について月曜日のあさイチ放送前に出演者でよく話していたと華丸は語った。堺さんは最終話の重要なシーンは役所さんのクランクインだったと明かす。また、堺さんは役所さんはバターピーナッツが好きだと話した。堺さんから役所さんに「怒ることってあるんですか？」と質問。役所さんは、職場で怒ると自分のバランスが崩れてしまうから1人で怒ると答え、そんな腹の立つことはないと話した。役所さんのモンゴルでの撮影は3日間ほどだった。役所さんは堺さんについて、どんなにセリフが多くてもどんなに過酷なときでもセリフを間違わずに完璧だと語った。
仕事を選ぶ基準を役所さんに聞いた。役所さんは基本的にコメディの方が好きだが、自分の興味を持てる役だったら参加してみたいと思うそうで、他には監督によって参加したいか決めている。映画出演を中心に活動する理由について、映画に出演したとき、日本ではヒットしていない映画が色々な国の映画祭に招待されてお客さんを楽しませているのを知って映画の良さを感じたと明かした。ドラマにも出演するようになった理由は、母からテレビにも出るよう言われたことがきっかけ。今年5月、第76回カンヌ国際映画祭に出演した。カンヌの映画祭では日本映画のファンが結構いて誇らしかったと役所さんは話した。受賞すると当日になにかあるとだけ言われて参加を呼びかけられる。役所さんの絵はカンヌの駅に他の役者と一緒に20年以上飾られている。13人描かれているうちの2人は日本の俳優で、もう1人は倍賞千恵子さん。
今月公開される映画が「PERFECT DAYS」。映画の一部の映像を公開した。半分ドキュメンタリーのような映画で、撮影も半分ドキュメンタリーのようだった。ヴィム・ヴェンダース監督はドイツの方。映画は「THE TOKYO TOILET」プロジェクトをきっかけに製作された。映画会社も配給会社もないところからスタートした。日本のトイレはキレイだと世界中の人が思っているそうで、アメリカではキレイなトイレはないと思われている。役所さんにとって配給も決まっていなかった映画への出演は初めてだった。
「PERFECT DAYS」では音楽も重要な要素になっていて、役所さんの好きな音楽も主人公の車内で流れる。過去のNHKのインタビュー映像で、役所さんはこの曲が好きだと語っていた。役所さんの素顔について、竹野内豊さんに番組が取材した。竹野内さんは役所さんをやんちゃなおじさんと例えた。時々役所さんからメールをいただき、事務所から独立したときも励ましてくれて、メールでもユーモアのある方だという。役所さんは竹野内さんについて、お芝居も竹野内さんの世界を持っているしどんな役をやっていても品格があると評した。一方で、竹野内さんは役所さんの現場での様子については、すごさを感じずナチュラルでフラットだったと明かし、映像がつながったものを見たときにひっくり変えるくらいに一瞬にしてその世界観に引き込む力を持っていると話した。また、余韻の中で役じゃなくその人物として生きていけることは、役者をやっていて理想で目指したいところだと竹野内さんは語った。役所さんは、「こんなに褒められてあさイチに出て本当に良かった」と笑いを誘った。