冬季五輪最多のメダル獲得数で閉幕したミラノ・コルティナ五輪の日本人選手たちの活躍を受けてスキー場は連日大盛況となっている。そんな中、全国でスキーやスノーボードの事故も多発。そこで、番組は滋賀・米原市のグランスノー奥伊吹のパトロール隊の1日に密着した。こちらは昨シーズン延べ25万6000人が来場した。午前7時、パトロール隊が出勤する。ミーティングを終えると、すぐにゲレンデの安全確認へ。コース上の障害物チェック、安全ネット・看板の設置などを行う。全部で14のコースを隊員7~10人で手分けして巡回する。朝の点検がその日の事故件数を左右する。隊長の茂木翔平さんは入隊して7年。過去には命に関わる事案も経験している。管理区域外のバックカントリーも巡回し、遭難者を見つける。バックカントリーでの滑走は雪崩に遭遇するリスクが高く、居場所がわからなくなるケースも。今年1月には長野県で外国人2人が死亡。バックカントリーが悪いのではなく、適切なルール、マナー、装備をちゃんと分かっている人が楽しめる。茂木さんは「ロープをくぐる行為というのが、その後にもしなにかあった時に周りにいる家族や友人、助けに入る警察や消防の方々も含めてどういった方々に影響が及ぶのか、ロープを触ってくぐる前にふと思ってほしい」と語る。午前8時に営業開始。隊員たちはゲレンデのパトロール隊に出発。スキーで点灯し右腕を負傷した男の子を発見し、救護室へ搬送し医療班へバトンタッチした。要救助者の多くは若年層。オリンピックの影響でプロの競技のマネをしてケガをする人が増えているため、巡回中の声掛けは最重要。午後2時、連絡を受けて出動し、負傷者を保温しつつ固定して搬送した。負傷者の女性は医療スタッフの勧めで病院へ行くことにした。パトロール隊は、緊急性の高さを第一に判断し、安心をまず与えることを一番大事にしているという。午後4時、ゲレンデのクローズ作業へ。安全ネットの回収、下山できない人をサポートするなどし、午後5時に長い1日が終わる。この日は4人の負傷者を救助した。隊員たちの闘いは4月のシーズンオフまで続く。
