人工知能の急速な発展で人型ロボットがスケートボードで滑るところまで進化している。情報通信分野で最先端の研究を行う京都・精華町の「国際電気通信基礎技術研究所」。ここで実験していたのはスケートボードを滑らかに滑る人型ロボット。その大きさは身長152センチ体重40キロ。人と同じように、ロボットも重心を移動させ、バランスを取りながら滑ることができる。障害物を置いてみても軽々と乗り越えていく。このロボットの頭脳に当たるAIを開発した石井信所長によると、スケートボードは温度によって車輪のゴムの硬さや走行する路面の状況が常に変化する。さらに、秒速2mと素早く動くため瞬時に状況を判断しなければならない。この瞬時に判断して動くことは従来のロボットにとって難しい問題だという。石井所長らはまず、スケートボードを滑る人の動きを真似し次に、その人の動きをデータで再現。そして鍵となっているのが「未来予測」というキーワード。AIが予測したロボットの動き。現在の姿勢や位置をもとに500通りのルートを考え、その中から最適なルートとAIが判断した青色の線を走行する。このAI予測を100分の1秒ごとに繰り返し常に最適な軌道を選ぶため安定した走りが可能になっている。実際の走りと比較してみると、AIが予測した軌道がまとまっているときは安定して走っていることがわかる。人間の動きを学習して真似する独自の人工知能であるサイボーグAI。石井所長はサイボーグAIを活用して、人とロボットの共生を目指している。例えば、測定した脳波で他にどのようなタイミングでどういう介護をして欲しいのかを解析する。サイボーグAIと組み合わせられれば介護ロボットの開発にいかせるとみている。
