先月の日本の全国平均気温は平年よりも2.89℃高く、統計開始以来最高となった。東京の熱帯夜の日数は8月4日時点で23日となっていて、寝苦しい日々が続いている。こうした状況下で慢性的に睡眠不足が続くと睡眠の夫妻が蓄積される睡眠負債の状態になり、睡眠不足によって体内時計が崩れていく。日民状態が続くと心筋梗塞や糖尿病など生活習慣病の罹患リスクが上昇するというデータもあり、東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身医師は「睡眠の時間だけでなく、疲れを取るためには睡眠の質も重要」など話した。睡眠を取る際には冷房の温度は25～26℃程度が良く、夏場でも冬用布団や長袖長ズボンを着用して体を温めると良い。また扇風機は体に当てずに空気を循環させる目的で使い、目覚ましのアラームも音が大きいものを使うと自律神経に負担をかけてしまう。また寝る際に音楽を聞く場合などは寝た後も音が流れると耳が休まらないので、眠るまでの時間を逆算して音が途中で切れるような工夫が必要。夏場寝る前にはぬるま湯シャワーだけを使用するのが良く、お湯に浸かりたい場合には38～40度のお湯を張った湯船に半身浴をし、浸かる時間は5～10分程度に抑えると良い。寝室に行く前には読書やパジャマに着替えるなど眠る前のルーティンを決め、寝ている際の脱水対策として200ccの常温水を20分かけて飲むと良い。枕は普通の枕よりも横向き寝がしやすい高めの枕を使用することでいびきな予防や胃・心臓への負担軽減になり、照明は寝る前に暖色照明にすると良い。また眠っている際は天井に時間を投影すると夜中目がさめた際にすぐに時刻を確認でき、スマホなどを見て覚醒してしまうことを防げる。
一方夏場にエアコンが故障してしまった場合にはエアコン壊れていない部屋で寝るか緊急作としてホテルなどを取ると良い。難しい場合は凍らせたペットボトルを部屋に置くことで湿度を下げてくれる効果があるので、体感温度が下がって比較的寝やすくなる。また中々眠ることが出来ないような状況では依存性が低い入眠剤を医師の指導のもとで薬を処方してもらっても良い。起床する際には自動で遮光カーテンが開く物を使用すると光で起きれるため夜ぐっすり眠れるホルモンの分泌につながる。またテレビを自動でつけるなど興味関心を引くような起き方をすると良く、休日に睡眠不足を補う場合には睡眠の中央時刻を変えないようにすると良い。快眠を維持するためには自律神経を疲れさせないことが重要で、食事は夕食で脂肪分の多いものは避け、疲労回復効果のあるイミダペプチドが多く含まれているトリの胸肉などを食べると良い。また普段の生活の中では座り仕事の場合1時間に1度立ち上がって歩くことで血流が改善されて自律神経の負担が軽減され、外出時にはサングラスを使用して目から入る紫外線が引き起こす炎症を防止でき、自律神経の負担軽減につながる。