岩手県紫波町の用水路に取り残されていた体長60センチの子グマ。川の水に濡れながらも流されないように草木がたまった場所になんとかとどまっていた。脱出は不可能かと思われたが用水路の穴を通って陸地に逃れた。そして子グマは林の中へと逃げていった。しかし、こうした愛らしい姿が目撃される一方で、クマによる人身被害は全国180人と過去最悪。秋田県では今年に入って68人目の被害があった。午後1時過ぎ、八郎潟町で柿の実をとっていた75歳の女性が体長1mのクマに襲われたと通報があった。女性は腿などを引っ掻かれたが、出血はなく軽傷だとみられている。そんな中、クマに関する新たな傾向も。秋田県大館市、親子とみられるクマ。クマは1月から2月の冬眠中に出産し通常は1年半ほどで親子で生活するという。しかし今年目立つのは単独の子グマ。先ほどの用水路にいたクマも専門家によると今年生まれた0歳の子グマだとみられるという。母グマの駆除により増えている可能性がある単独の子グマ。予測不能な行動を取ること以外に思わぬ危険もあるという。