核兵器禁止条約は核の開発、製造、保有、使用を禁止する国際条約で、93の国・地域が署名している。国連本部では契約国による会議が開かれているが、ロシアやアメリカ、中国など核保有国は参加していない。日本政府も参加を見送っている。アメリカの核の傘に守られていて、NATO諸国も核をなくすことはかえって世界を不安定化させるという立場。米ソ冷戦下では約7万の核弾頭があったとされるが、現在は1万2512発。イスラエルでは核保有をほのめかしたり、今月には閣僚がガザ地区への核使用を選択肢と発言して批判されている。打倒イスラエルを掲げるイランは核兵器の開発を進めてきたなか、イスラエルは科学者の暗殺、原子炉の爆撃などで阻んできた実績がある。イランが核開発を進めるだけ、イスラエルとの戦争リスクは高まる。ここに来て、アフガニスタンを実効支配するタリバンが戦術核兵器の入手を検討しているとも報じられ、新たな懸念材料となっている。人類の終末までの時間を示した終末時計は残り90秒とされる。