中国・東莞市の広大な敷地はまるでおとぎの国。この全体がファーウェイの研究施設です。敷地内を移動する社員のために列車が走っている。4年前、ファーウェイのショールームを撮影していたカメラは一枚の台湾製の半導体を捉えいてた。国内で高性能な半導体を製造できないことが唯一の弱点だった。ファーウェイの半導体を作っていたのが台湾のTSMC。全世界で使われる先端半導体の9割を生産している。日本で作ることが出来るのは40ナノの半導体だが世界の最先端は3ナノでTSMCとサムスンだけが量産できる。高性能半導体は軍事にも不可欠で半導体を制する者が世界を制すといわれるほど。そのファーウェイと中国政府との繋がりを恐れたのがトランプ政権で2020年に輸出規制をかけた。その規制によりスマホの出荷が落ち込み販売店も閉鎖しファーウェイは勢いを失った。さらにバイデン政権が半導体製造装置を実質輸出禁止に。アメリカの要請を受け7月には日本も製造装置を輸出規制の対象にした。日本は製造装置の露光装置で世界シェア4割。キヤノンの新型露光装置は世界初の技術で消費電力は10分の1以下に。輸出規制により中国は14ナノより高性能な半導体を作ることができないと考えられていたがファーウェイが8月から売り出した新型スマホは高性能な7ナノ半導体が使われていた。調査したアメリカのアナリストは生産方法は中国独自のものだとした。