大手電力10社は再生可能エネルギー普及のため国が電気代に上乗せしている再生可能エネルギー賦課金の単価が2024年度に値上げするため、今月の電気代が値上げすることになる。2024年度の賦課金は1kwあたり3.49円にすると発表があり、月あたりの平均的な使用料に換算すると543円高くなる。これまで政府の補助金は電気は家庭向けで1kwあたり3.5円を補助し、ガスは家庭向けで1平方メートルあたり15円を補助していたが、5月使用分の補助はこれまでの半分に縮小し5月分を以て負担軽減の措置を終わらせる方向で最終調整しているとい。今まで燃料価格が高騰する中家庭などの負担軽減のために補助しており、2023年の1～9月は1kwあたり7円を補助し10月以降は3.5円となった。LNGや石炭の輸入価格がロシアのウクライナ侵攻前と同程度に低下してきた状況を踏まえたという。6月の使用分を4月の使用分と比較すると、電気は約900円、都市ガスは約450円、月約1350円増加することになる。国際情勢の変化で料金が急騰した場合、迅速的かつ機動的に対応していきたいという。
電気代節約について、冷蔵庫や照明器具は消費電力量の割合が多く、古いものを使っているだけで無駄になるという。様々な自治体で省エネ家電の買い替えのための補助金などが出ているという。冷蔵庫やエアコンは平均使用年数は約13年である。炊飯器や電気ポットなど保温機能を有する電化製品は消費電力量が多くなる傾向にあるため、使う都度温めるようにするといいという。夜間は電気の需要が減るため夜が安いと言われていたが、2011年の福島第一原発事故以来再生可能エネルギーの導入が増えており、2021年度の発電量は約7割が太陽光発電となっているため、今の電気は昼が安くなっている。去年の九州エリアでは、実質0円で電気が取引されていた地域のデータがある。東京電力ではオール電化住宅向けに夜の電気で湯を沸かし貯湯タンクに溜めるヒートポンプ給湯器を昼シフトにするプランがあり、ポイントが貰える。九州電力ではエコキュートと電気自動車を利用している方を対象に、時間帯によって電気料金を変えて日中が一番安いプランがある。
現在のガソリンの価格は1lあたり約175円に抑えられており、経産省はガソリンについての補助金は延長を発表しているが期間は未定で、今回7回目の期間の延長となる。補助金のあるなしで約22円の差が出ている。