昨日、高額療養費制度の見直しについて、国会で議論が行われた。年収650万円の場合、高額療養費制度を利用すると、毎月の自己負担額の上限は8万100円だが、見直しでは2027年8月から毎月上限は13万8600円となり、4回目の利用から7万6800万円となる。しかし、患者団体からの反発を受け、厚生労働省は修正案を提示し、現在の多数回該当の患者の負担額は上げないとしている。負担額の不公平感について、福岡資麿厚生労働大臣は「過去もずっと高額医療費の見直しを行なってくる中で、同様の扱いをしてきたという経緯がありますし、不公平だということには当たらない」としている。一方、立憲民主党は凍結を要求している。2023年1月に多発性骨髄腫と診断され、毎月高額療養費制度を利用して通院をしている慶応大学の岸博幸教授は「ふざけるなという思いが強い。患者団体などから意見を聞かず、わずか4回の審議会で結論を出した。国民を舐めるんじゃねぇよ。役人の仕事の進め方として失格」などと話している。スタジオで中室さんは「私自身もガンで闘病していたことがあるのですが、病気で仕事を退職・休職する中で高額な医療費を払っていくのは本当に大変で、医療費を削減しないといけない政府の意図はわかりますが、他の方法を取らずにしてやることなのかと」などと話した。