九州の昨日24時間の雨量では多いところで300mmを超えており、平年7月に降る雨の約7割が降ったことになる。山都町や益城町では1時間に80mm以上の雨が降った。線状降水帯による大雨で氾濫した木山川について、益城町では2016年4月に発生した熊本地震により堤防などに沈下や亀裂が発生し、6月の豪雨で一部堤防が決壊し水田が冠水したり住宅が浸水したりした。2017年に堤防の復旧工事が完成したが、原状回復を目指したため高さなどは変えておらず、今回の線状降水帯による大雨で決壊しなかったものの水が堤防を乗り越え再び浸水被害が発生した。熊本県庁土木部河川課担当者は「堤防を高くするのも一案だが、治水には様々な方法があるため現地を調査して検討したい」という。