中国・習主席が中国大使館がNATOによって誤爆された日に合わせてセルビアを訪問。米国主導のNATOへの対抗姿勢を示すねらいがあったものとみられる。セルビアはNATOに加盟しておらず近年の世論調査では国民のおよそ8割がNATO加盟に反対している。中国はNATOのアジアでの影響力拡大を警戒していてその中国にとって、セルビアはまたとない訪問先だといえる。中国は、これまでセルビアに対し鉄道や橋などインフラ投資を行ってきた。また、電機メーカーや鉱業会社などが進出して現地に雇用を生み出している。ヨーロッパでは経済や安全保障上の理由で中国に対する警戒心も出る中でセルビアとの友好関係を強化しヨーロッパの連携にくさびを打ちこむねらいもあるとみられる。