今月9日に発表された中国によるレアアースの輸出規制が、1年間延期される見通しとなった。電気自動車の生産などに欠かせないレアアースだが、中国は採掘で世界シェア6割、加工では9割以上を占めている。アメリカにとっても中国と向き合う中でレアアースの輸出規制が大きな悩みの種になっていたが、中国との協議を終えアメリカのベッセント財務長官は「1年間延期するつもりだろう」と発言。対抗措置として準備していた中国の輸入品に対する100%の追加関税を見送ると説明した。あさってに予定されているトランプ氏と習近平国家主席の米中首脳会談で、最終的に合意する方向で調整が進められるものとみられる。一方来日したトランプ氏には、高市総理との会談でレアアースの中国依存脱却のため日米共同で調達強化を確認したい狙いがあるとみられる。
