きょうのテーマは「石破新政権下の金融・財政政策」。スタジオでは東短リサーチ・加藤出さんが解説。石破さんの近年の著作を4冊ほど読んだが関心の多くは安全保障とか地方再生などに向かっており、金融政策の記述は少ない。最新書籍「保守政治家」を見ると、金融政策に触れてるのは4ページのみ。金融政策に関心が高いわけではないので日銀に対しては、「任せるからよろしくやってくれ」というスタンスだろうとは思う。記述は少ないが金融政策に関して石破さんが言っていることは非常に正論。今の金利水準については異様に低い金利水準と言っていいと思う。海外と比較しても日本だけ突出した低さになってる。今の140円台という為替レートはまだまだ超円安と言っていいと思う。通貨安というのは家計を直撃するので、そういう意味でも過度な実質金利の低さというのは見直していく方がいいと思う。日銀は株価が不安定な間は利上げしないというようなことを実質的に匂わせて言っているが話が逆で過度な低金利を維持しているせいで為替を通じ株価の変動が激しくなっているということではないかと思う。次の利上げについては、アメリカ大統領選を経てFRBの利下げの下でアメリカのソフトランディングというのが何とか大丈夫というのが見えてきてから12月に3回目の利上げだと思っている。石破新政権の財政政策については、当面は現実的に岸田政権の方針を受け継いでいくのではないか。