松山市・愛媛県美術館で開催中の企画展は瀬戸内海国立公園が日本で初めて国立公園として指定されてから今年で90年を迎えるのに合わせて開かれているもので、瀬戸内海に関係する絵画や工芸品など約200点が展示されている。このうち江戸時代の「瀬戸内海航路図屏風」は当時貴重だった金と銀があしらわれており、赤い線で航路が描かれている他、瀬戸内海に浮かぶ島々の中には松山市にある興居島も表現されている。また、「伊予絣」の着物は江戸時代から伝わる藍染の技法を使っており、松山市が瀬戸内海に面していることから明治時代以降に特産品として発展したと言われている。この企画展は来月24日まで開催中。