まるで小料理屋さんのカウンターのような台所。奥の谷には素敵な食器が並び、コンロを囲む調理道具は使い込まれ、ほこり1つない。台所の持ち主はフードコーディネーターのひろみさん。
ひろみさんは東北生まれで両親が離婚で母方の祖母に育てられた。祖母は料理上手で料理を作る姿を見るのが好きだった。ただ何も五にも自信がなく、自分にはとりえがないと感じていた。ふと祖母に「私のお父さんってどんな人?」と聞くと、祖母は「ホテルのコックさん」と答えてくれた。そのときに「私は料理が好きだ」と感じたという。その後、保育士として働き、結婚して子どもももうけたが、長男は発達障害の診断を受けた。自分を責める日々が続いたが、夫の「そんなことない。おいしいごはんを作ってくれたから、子どもが大きく育った」という言葉に救われた。12年前、家を建て直し、夫が「好きな台所を作って良い」といってくれて、自分の好きを詰め込んだ。長男は独立し、一人暮らしで働いている。ある日、長男は夫に料理を作ってくれたが「小さい頃からお母さんの料理で英才教育を受けたから」と言ってくれたという。その後父親とも再会し、料理で繋がっていることを嬉しく感じたという。
ひろみさんは東北生まれで両親が離婚で母方の祖母に育てられた。祖母は料理上手で料理を作る姿を見るのが好きだった。ただ何も五にも自信がなく、自分にはとりえがないと感じていた。ふと祖母に「私のお父さんってどんな人?」と聞くと、祖母は「ホテルのコックさん」と答えてくれた。そのときに「私は料理が好きだ」と感じたという。その後、保育士として働き、結婚して子どもももうけたが、長男は発達障害の診断を受けた。自分を責める日々が続いたが、夫の「そんなことない。おいしいごはんを作ってくれたから、子どもが大きく育った」という言葉に救われた。12年前、家を建て直し、夫が「好きな台所を作って良い」といってくれて、自分の好きを詰め込んだ。長男は独立し、一人暮らしで働いている。ある日、長男は夫に料理を作ってくれたが「小さい頃からお母さんの料理で英才教育を受けたから」と言ってくれたという。その後父親とも再会し、料理で繋がっていることを嬉しく感じたという。