- 出演者
- 鈴木奈穂子 博多大吉(博多華丸・大吉) 博多華丸(博多華丸・大吉) 安部みちこ 山口智充 美村里江
今回は一人ひとりの人生にまつわる「わたしの台所物語」。
今回は国会中継のため短縮版。ゲストは美村里江と山口智充。台所にまつわるエピソードを募集した所300件を超える回答があった。
まるで小料理屋さんのカウンターのような台所。奥の谷には素敵な食器が並び、コンロを囲む調理道具は使い込まれ、ほこり1つない。台所の持ち主はフードコーディネーターのひろみさん。
ひろみさんは東北生まれで両親が離婚で母方の祖母に育てられた。祖母は料理上手で料理を作る姿を見るのが好きだった。ただ何も五にも自信がなく、自分にはとりえがないと感じていた。ふと祖母に「私のお父さんってどんな人?」と聞くと、祖母は「ホテルのコックさん」と答えてくれた。そのときに「私は料理が好きだ」と感じたという。その後、保育士として働き、結婚して子どもももうけたが、長男は発達障害の診断を受けた。自分を責める日々が続いたが、夫の「そんなことない。おいしいごはんを作ってくれたから、子どもが大きく育った」という言葉に救われた。12年前、家を建て直し、夫が「好きな台所を作って良い」といってくれて、自分の好きを詰め込んだ。長男は独立し、一人暮らしで働いている。ある日、長男は夫に料理を作ってくれたが「小さい頃からお母さんの料理で英才教育を受けたから」と言ってくれたという。その後父親とも再会し、料理で繋がっていることを嬉しく感じたという。
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- 芋煮
ひろみさんの台所物語に美村里江は「エプロンを戦闘服っていって着た姿がかっこよくて、色々なものが素敵でした」、山口智充は「食事を作ることと、食事と向き合うことの大切さを、この企画で思い知らされる」とコメント。ひろみさんの次男はパティシエになったという。
がらんとした一軒家。台所は古いけれど毎日使われている。コンロ脇に並べられた使いこまれた道具たち。台所の持ち主は一政さん。1日の殆どをこの台所で1人で過ごす。
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- 伊豆(静岡)
冷蔵庫にはこんぶとしいたけのだし汁が常にできており、翌朝の味噌汁が楽しみだという。一政さんがここで暮らし始めたの1年半前。母が施設に入り、父はなくなり、空き家になった実家だった。一政さんの料理の原点は姉。両親が共働きだったので姉が料理の仕方を教えてくれた。一時は実家を離れ、東京でITコンサルタントなどとして働いた。50代前半で早期退職したが田舎に戻りたいと感じた。一政さんにとって食べることは楽しみの一つだという。一人でいることに寂しいと感じることはないという。
山口智充は「男の台所っていいですよね。最初寂しい感じかと思ったがそんな感じはない。太陽が目の高さに来たら夕飯の時間って言ってみたい」とコメント。
台所評論家の大平一枝さんが登場。90歳の一人暮らしの男性の台所は、家族が使っていた道具が現役。50年前に子どものために作ったペーパーホルダーも現役。大平さんはなんとなく高齢者の男性の一人暮らしはわびしいという先入観があったが、男性はそれを言われるのが嫌だと話していたという。40代女性は必ず3品作ることをルールにしている。
使い勝手のよさそう台所の持ち主は太田恵美子さん。太田さんは料理は余り得意ではない。3年前にがんと診断され、入退院を繰り返している。夫の広信さんは画家で美術教師として高校に勤めており、お弁当箱は洗って持ち帰るのがルール。30年前にお見合い結婚したが、結婚後、広信さんに触発され、恵美子さんも40歳で教師になった。毎朝5時に起きてお弁当を作る生活を15年続けた。体調が悪くなる中、先月医師から「治療法はない」と言われたが、恵美子さんは「あきれめが悪いかも」と笑顔で語った。
恵美子さんは披露宴の入場曲に選んだ水戸黄門のテーマ曲をよく思い出すという。恵美子さんは「私は私の歩幅で歩けばいいや」と語った。恵美子さんは体調が悪くて夕飯は作れなくても、お弁当だけは作る。
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- 水戸黄門
美村里江は「じんと来ながら見てたんですけど、思わずくすっと笑ってしまったり、それを超える明るいエネルギーが伝わってきて素敵ですね」、大吉は「水戸黄門の歌は2番も良い」とコメント。番組では取材できる台所を募集中。
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- 水戸黄門
「結婚20周年を機会にマイホームを作った。これから私らしく物語を作っていこうと思う」といった視聴者のエピソードを紹介した。